「続き」ものとしたにもかかわらず、2日遅れてしまいました。ごめんなさい。心の不安が『古事記物語』を読んで、すっかり晴れたその理由は・・・というくだりでした。前回ご紹介したとおり、『古事記物語』は、鈴木三重吉が『古事記』を児童向けに編集したものです。『女神の死』に始まり、『うし飼、うま飼』まで19の章に分かれています。最も驚かされたのは、神々の行動でした。意地悪はもとより、裏切りや、嫉み妬みはあたりまえ、兄弟すらも騙し合い、やたらに殺し合うのです。「八咫烏」の章では、「殺」という字が9箇所も出てきました。自分勝手な神話イメージを膨らませていた僕は、あまりの殺戮ぶりに驚愕しつつ、途中からなんだか可笑しくなってしまった次第。スケールの大きな世界で展開される予想外の物語に、なんだか励まされた気がしたのでした。神様ですらこうなのだから、小さな自分は迷って転んであたりまえ、とでもいうような。「愚読録」故、解釈不足はどうかお許しを(とはいえ、児童向けを読んだのですが・・・)。ぜひ1度、お読みになってみませんか。思わぬ発見(励まし)があるかも、です。(次回は11月07日頃に😊)